ケトジェニックダイエットが痩せない人の理由と正しいやり方について|熊本のパーソナルジムPRO.FIT オーナーブログ
ケトジェニックダイエット

ケトジェニックダイエットが痩せない人の理由と正しいやり方について

ケトジェニックダイエットは数年前に流行りましたね…

何となく最近「糖質制限」や「ケトジェニックダイエット」という言葉を再びコンビニやメディアで見ることが増えてきてるような気がします。

実は、私は2014年〜2019年の間に出場したコンテストは全てケトジェニックで減量していました。

ダイエットにケトジェニックを選択する人は多いですが、それで大会に出る人は当時でも中々いなかったですね。

単純にケトジェニックが生活リズムに合っていたので続けていました。

その時のコンテスト結果もほとんど優勝でしたので上手くできていたと思います。

(コスタリカで開催されたNPC中南米選手権でも3位まではケトジェニックダイエットでいけました。信じられないかもしれませんが…)

大手パーソナルジムもケトジェニック推しで流行りましたので、その後新規参入したダイエット系のパーソナルジムもこぞってケトジェニックダイエットを採用するところが殆どでした。

少なくとも2018年頃まではそんな時代でした。

時代は糖質制限から糖質コントロールへ

そこから炭水化物は摂らないといけないという風潮が強くなり、今では糖質制限のケトジェニックではなく糖質を摂取する「糖質コントロール」が主流になっているような気がします。

そもそも、糖質を摂った方が良いことは最初から分かっていることで、事情があって生活が整いにくい人にとってケトジェニックは簡単に結果の出やすい優秀なダイエット法だと思っています。

しかし、ケトジェニックが上手くいかない・合わなかったという意見もよく聞きます。上手くいく人といかない人の違いって何なのでしょう?

ケトジェニックダイエットを失敗する理由

ケトジェニックは一般的に半分以上の摂取カロリーとなる炭水化物を摂らないので、その分をタンパク質と脂質から摂る必要があります

よく聞く失敗は、炭水化物を摂っていたりカロリーを減らしすぎている例です。

糖質を我慢するだけで脂肪を分解し体重も減るならダイエットの強い味方といえますよね。

しかし、ケトジェニックダイエットは正しく行わないと成果が出ません。もう一度掘り起こすために糖質制限・ケトジェニックダイエットってどういうものか詳細を説明します。

糖質制限・ケトジェニックダイエットの仕組み

普段、私たちは炭水化物(食物繊維・糖質)やタンパク質・脂質を摂取しエネルギー補給をしています。

特に糖質は脳を動かすために必要なエネルギーと言われています。この糖質を制限またはカットすると脳へのエネルギーが不足して働かなくなります。仕事されている方や、勉強をされている方は頭が働かないと中々、辛いですよね。

流石にエネルギー不足が続いてしまうと、体の中から代わりになるエネルギーを見つけようとします。実は、この時に『ケトン体』という物質が肝臓から出てきます。

ケトン体は『脂肪を分解』し、直ぐにエネルギーとして使えるように働いてくれます。

 

ケトジェニックダイエットでは個人差もありますが糖質は1日30〜50g以下に抑える必要があると言われています。

しかし、例えばお米だったら150g位だったらOKとして食べているとエネルギー回路はケトーシス状態に中々入ってくれません。

炭水化物(糖質)は厳密には0にはできず少なからず色んな食材に含まれているので、0gにするつもりで取り組むと最短一週間以内でケトーシス状態に入るケースが多かったように思います。

お米やパンを食べる習慣がある方は少しキツイかもしれませんが、その分脂肪分のある肉や魚、脂質を多めに摂れるのでそんなには辛くは感じないと思います。

では、どれだけでも多く食べて良いかと言うとそんな訳でもなく、摂取カロリーが多くなると痩せにくくなったり太ってしまったりします。

 

しかし大手〜準大手パーソナルジムのトレーナーは新人研修で「ケトジェニックダイエットは量や摂取カロリーを気にしなくて良い。タンパク質と脂質はどれだけ食べても良い!」と言い切ってしまい、結果が出ない人を量産してしまいました。

会社の方針なので仕方がないかもしれませんが、それではレベルが低すぎると言うか…雑過ぎます。クライアントお一人お一人に合った量を判断する必要があります。

また、逆にでタンパク質と脂質を増やしきれず、摂取エネルギーが不足した結果ダイエットが停滞してうまくいかなかったと判断しちゃう事例も多かったです。

そんな中で「糖質制限ではMCTオイルを取ると脂肪が燃焼される」など、断片的な情報で「これを摂取すれば痩せる」と勘違いさせてしまうような表記が増えてしまったのも問題でした。

そうやってうまくできない人が増えてケトジェニックの流行は終わってしまいました。そもそもケトーシス状態に入っているかの判断も可視化して行った方が良いと思います。

尿を使用するウロペーパーや呼気を使用するケトチェッカーなどを使用すると色や数値でケトーシス状態を可視化できますね。

トータル的にはおすすできるダイエット

ケトジェニックはうまくやれば本当に殆どの人に結果が出ますので今でもおすすめできるダイエット法です。ここまで聞くと再びケトジェニックを試してみたいと思う方も出てくるんじゃないでしょうか?

ですが・・・ケトジェニックダイエットは長期的には向いていないダイエットです。

実は一つデメリットもあって、体内で産生されるケトン体は酸性のため、長期的(半年〜一年以上)に続けると見た目・精神面に疲れが出てきます…

この酸化作用はビタミンCや鶏肉などの抗酸化食材の効果よりもはるかに強いものなので、無理に続けるのではなく一度ケトーシス状態をリセットしてあげた方が良いです。

ケトーシス状態は3日ほど炭水化物を増やすと戻りますし、10日〜二週間ほど元の生活を送ってみると良いリフレッシュになると思います。

そこからまた一週間程かけてケトジェニック食を摂るとまた脂肪が落ちやすくなります。きちんとできれば本当におすすめのダイエットなので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

追伸

※注意した方が良い点もあります。

ボディコンテストに出る場合にはベストな方法ではありません。どなたでも8割〜9割位までにはなりますが、最後の最後で絞り切れず、多くの選手はベストコンディションはつくることができません。

炭水化物を摂る糖質コントロールが一番コンテストでの結果は良いと思われます。

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